Bitcoin Goldの進捗が良くない

日本時間10月24日夜(当初10月25日夜9時頃。Bitcoinの生成ブロックが若干速いペースのため繰り上がった。)にBitcoin(以下、BTC)からハードフォークすると言われているBitcoin Gold(以下、BCG)だけど、その実装状況は芳しくないように見える。

BCGのソースコードと、開発者間のおもだったやりとりはGithub上で公開されていて、誰でも自由に閲覧が可能になっている。Githubというのは、ざっくりで解説すると、ソフトウェアのソースコードやドキュメントを公開し、課題について議論したり、あるいは世界中から開発者や改善案、実際の改善コードを募るために使われるサービス。

大抵の仮想通貨はここのサイトで探せば、どういう作りになっているのか、どういう(開発上の)課題を抱えているのかを見ることができる。

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(ちなみに、build failingとあるのは、不具合が無いか確認するためのテストコードと呼ばれる部分が、不具合を検知している状態。現在の最新版はまだ開発者の意図通りに仕上がっていないことを示す目安にもなる。あくまで目安。)

リプレイプロテクションが未実装

10月23日12時時点で、BTCと完全にブロックチェーンをわかち、取引が混合しないために必要なリプレイプロテクションが実装されていない。というか、そもそもこの問題がGithub上で課題として上がったのが21日。

さすがに急を要するのか、この機能を実装した開発者には250BTGの報酬が約束されている(25日までに仕上げれば300BTG)。BTGが無事にフォークして運用開始ができたときにいくらくらいの値がつくのかはわからないけど、Bitcoin Classicを参考値とすると、ざっと700万円くらいにはなる可能性を秘めた報酬。

当然?だが、辛辣な皮肉コメントが付いてる。

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あまりニュアンスをうまく表現できないけど、直訳っぽい感じだとこんな意味。

計画されたフォークの4日前になって、極めて重大な機能への報酬が設定。

大丈夫、悪いことなんて起きないさ。

ちなみに、"What could possibly go wrong?" はこんな感じに使う。

"What are you doing today? "

"Cleaning windows on the World Trade Centre, What could possibly go wrong"

この問題、あまり広まっていないのかなと思ってTwitterも見てみると、声を上げてる人たちは一定数いる模様。

そのとおりだと思う。。